たとえば、私がハルと楓を見て気づいたのはこんなところです
●自己評価が低く、自分のよさに気づいていない
ハルは同僚にセクハラをしていた上司を投げ飛ばしたことで、会社をクビになりました。みなまで言えばいいものを、「クビになった」としか言わなかったので、楓にも「だらしがないからだ」とがっかりされてしまいます。
また、弁当店で働く楓は、ごく自然にライバル店の商品を食べ比べ、改善点を探していました。けれど、自分ではその行動力や洞察力の鋭さに気づいていません。
おそらく、ハルも楓も「当たり前のことをしただけ」と思っていて、自分の美点を知らないのです。人に褒められるような能力などないと認識しているから自信もなく、それゆえ告白もできない。もどかしさに悩むハルの姿は、まるで幼子のようです。強がっては落ち込むハルの繊細さを、HiHi Jets井上瑞稀さんが巧みに演じています。
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