『日曜の夜ぐらいは…』は三人の女性の友情物語なのだが、先の展開がまったく予想できないため、毎週ハラハラしながら物語の行方を追っている。本作は、テレビ朝日が新設した朝日放送テレビ制作のドラマ枠(日曜夜10時放送)の第一作となる作品だ。脚本は連続テレビ小説(以下、朝ドラ)『ひよっこ』(NHK)などのテレビドラマで知られる岡田惠和。

 ラジオ番組「エレキコミックのラジオ君」が主催するリスナー参加のバスツアーに母親の代理で参加した岸田サチ(清野菜名)は、タクシードライバーのケンタこと野田翔子(岸井ゆきの)、ちくわぶ工場で働くわぶちゃんこと樋口若葉(生見愛瑠)と知り合う。

 代理で参加したため「おだいり様」というラジオネームを付けられたサチは、二人と楽しい時間を過ごすものの、連絡先は交換せずに別れてしまう。しかし、別れる間際に一緒に買った宝くじの一等3000万円に当選したことでサチは二人と再会し、賞金を1000万円ずつ山分けすることを提案する。