出稼ぎにいったベルの父親・モーリスは迷ってしまい、森の中にある城にたどり着く。城の荘園には立派な薔薇が咲いており、ベルの土産にと薔薇を一輪もぎとるが、城の主である野獣に捕まえられてしまう。その野獣こそが魔女に呪いをかけられた王子だったのだ。
父親を探して城にやってきたベルは、牢獄に入れられたモーリスと再会。野獣の怒りをかって終身刑にされたモーリスの身代わりとなったベルは、呪いで城の家具にされてしまった従者たちから「呪いを解くためには王子に愛することを教え、愛してくれる人が現れなければならない」と教えられる。
傲慢で恐ろしい野獣を最初は拒絶していたベルだったが城で暮らしていくうちに打ち解けあい、お互い母親を亡くしてしまったことで辛い日々を送るようになってしまった境遇に共感するようになる。だがそんなおりに、野獣の存在を知った村人たちが、たいまつを手に城を襲撃するのだった。
『美女と野獣』は「人は見た目が9割」と言われがちな現代において「人の良さは外見に現れない、内面にこそ秘められているのだ」という道徳を解く物語の定番として語り継がれてきた。
だが同時に、批判を受けてもきた。
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