連立も視野に入れる維新

 維新も不気味な動きを見せてきました。馬場伸幸代表は、6月7日の党会合で「立憲民主党をまず、叩き潰す」「本当に国家国民のために、この方々は必要なのか」などと立憲を批判しました。立憲を叩くことで維新の勢力拡大を図りたいのでしょうが、自民党を叩かないところは、実は連立も視野に入れていそうで計算高いですよね。

 これまで馬場代表は自民党との会派連立を繰り返し否定してきましたが、「自民・公明・維新」の連立政権を企んでいるようにも見えます。少なくとも国会女子たちは、維新は立憲より広報の能力や戦略が格段に高いと評価しています。個々の議員の資質・能力は立憲の方が明らかに高いのですが、泉健太代表もカリスマ性に欠けますし、国会でも不信任案や問責決議案提出など古臭い手法ばかりです。蓮舫議員との対立も演出にしか見えません。

「大義なき解散」でいいのですか?

 いろいろ動き始めていますが、会期末の6月21日に解散しないことだけは断言できます。なぜなら、すでに小幅延長が水面下で進められているからです。

 延長後の会期末はどうなるかわかりませんが、何の大義もない解散総選挙をみなさんは受け入れられますか? 正直、神澤は早期解散に反対です。今回の解散は岸田政権の延命のためだけでしょう。仮に延命できたとしても、リーダーシップに欠ける岸田文雄総理では長期政権は見込めません。何より前回の2021年10月の選挙から、まだ2年も経っていないのです。増税や物価高騰に苦しみ、異次元の少子化対策のために負担増に苦しむ私たちに総選挙の費用まで負担させていいのでしょうか?