そんな上岡さんがお亡くなりになったことで、生前のエピソードがいくつか記事になっており、その中で僕が気になった記事を紹介したいと思う。
上岡さんは引退後、奥さんと一緒に演芸や舞台を観に行くことを楽しみとしており、自分の仲間や弟子の舞台にはたびたび顔を出していたそうだ。上岡さんレベルの方が舞台を見に来てくれる場合、大抵「関係者」として招待するのが当たり前なのだが、上岡さんは関係者席ではなく、一般席で鑑賞していたそうだ。上岡さん曰く「自分は一般人だから」という理由でそうしていたようだ。
この話がなぜインパクトがあったかというと、通常上岡さんのように確固たる地位を築いた芸能人は、芸能が関連している場所では丁重に扱われるのは当たり前で、それは決して悪い意味ではなく、上下関係がしっかりしており、師匠や先輩などにはある一定のリスペクトや恩があり、小さな恩返し的意味もあり、チケットを買ってもらわずに招待という形を取るのだ。
そして上岡さんのような有名人になると周りの目が気になり、観劇に集中できない可能性があるので、周りに関係者しかいない席でゆっくり見てもらうという意味もあり、関係者席へ座ってもらうのが慣習になっている。
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