さて、King&Princeの平野紫耀と神宮司勇太は5月22日で事務所を退所したが、そのあとも、いくつかの企業のCMは流され続けている。

 これは契約がタレント個人ではなく、ジャニーズ事務所となっているからだろうが、彼らが独立するといってから、惜しむファンたちが発売されたCD、さよならコンサート、ファンクラブに殺到し、文春が調べたところによると、CD、DVD、公認カレンダー、それに脱会発表前には95万人前後だったフアンクラブが5万人以上増え(年会費と入会金合わせて5140円)、半年間で少なく見積もっても160億円を超える莫大な収入がジャニーズ事務所に入ったと見ている。

 その中から退所した平野や神宮司にはいくら払われるのかと、文春は心配している。

 私は、ジャニー喜多川の性加害問題がこれからも追及されていけば、次に出てくるのは、所属タレントや元所属していたタレントたちから、正当な報酬をもらっていなかったという怨嗟の声ではないかと考えている。

 どの芸能事務所でも、タレントに払うギャラは不透明なものだが、莫大な利益を得てきたジャニーズ事務所はその中でも最も不透明だといわれてきた。「ギャラの未払い」を要求し、裁判でも起こされたら、ジャニーズ事務所は息の根を止められるかもしれない。

 そうしたことが近々起こるのではないだろうか。