岸田文雄総理の長男で、首相秘書官を務めていた翔太郎氏が6月1日付で辞職することになりました。昨年末に首相公邸で親族らと忘年会を開き、組閣ごっこの写真を撮るなどした行動の責任を取った格好(かっこう)です。

 今年1月の首相の欧米歴訪に同行した際、公用車でお土産(アルマーニのネクタイ)を購入して批判を浴びたこともあり、とうとう岸田総理もかばい切れなくなったようです。

◆セコいゆえに恐ろしい岸田元秘書官

 この翔太郎さん、世襲議員のご多分にもれず輝かしい経歴の持ち主です。慶應義塾大学法学部政治学科を卒業後、三井物産に入社。そして2020年から岸田文雄事務所で公設秘書を務め、現在に至るというキャリア。いずれはお父様の後を継ぐのでしょう。

 いかにも由緒正しい二世といった趣きですが、しかし、どうも引っかかるのです。なんかやってることが幼稚でセコくね?

 というわけで、自民党が誇る世襲の大物と比べて、岸田翔太郎さんの極小なスケール感と、それゆえの恐ろしさについて考えてみたいと思います。