5.柿田川湧水群(静岡)
沼津駅から車を10分ほど走らせた場所に「柿田川湧水群(かきたがわゆうすいぐん)」はあります。上流域一帯は柿田川公園として整備されており、湧水エリアは散策できるよう木道も設置されています。
散策路から川を見下ろすとそこはもう別世界!澄んだ水が豊かに流れ、川底には水草のそよぐ様子が見られます。真夏でも気温が低く涼しげな風が吹いており、サワガニが多く生息しています。
「柿田川湧水群」は、約8500年前の富士山の大爆発によって生まれたと言われ、富士山の雪解け水が長い年月をかけて地下水となり湧き出したもの。とくに第二展望台からみた「湧き間」と呼ばれる湧水ポイントから湧き出る水は澄んだ青色をしていてとても幻想的です。かつて紡績工場がこの湧き水を利用しており、当時の井戸の跡が今も残っています。
6.神の子池(北海道)
神さまからの贈り物と称されている神の子(かみのこ)池。世界第2位の透明度を誇る摩周湖(神の湖)の伏流水が溜まってできたと言われています。池の周囲220m・水深5mの小さな池ですが、伏流水は12,000t/日も湧き出ており、水底まではっきりと見ることができます。
水質を守るため池の外周には木道が配されています。木道の上からでも、水底に沈んでいる倒木や、日本では北海道にしか生息していないオショロコマが泳ぐ姿を見ることができます。水温が年間を通して8℃前後と低いため、水の中でも倒木が腐ることなく化石のように悠久の時を超えているのだそうです。
7.付知峡(岐阜)
木曽川の支流にあり、透き通った清流と木々の緑がとても美しい渓谷です。秋には紅葉のスポットとしても親しまれています。渓谷には散策路があり、不動滝や観音滝、仙樽の滝など、滝と美しい水の風景を楽しみながら、森林浴を満喫できます。
8.丸池様(山形)
「丸池様」は鳥海山からの湧き水だけを水源とする小さな池。神秘のパワースポットとして人気です。周囲はぐるりと原生林に囲まれており、エメラルドグリーンの水はとても不思議で神秘的な色。眺めているだけでなんだか神聖な気持ちになります。丸池様自体がご神体とされ、決して魚などを獲ってはならないといわれてきました。
湧き水がとても冷たいので、池の中の倒木はなかなか朽ちることがなく、まるで龍のように水の中に沈んでいます。ちなみに丸池様は、鳥海山の7合目にある「鳥海湖」と地下水脈でつながっている、なんていう伝説もあるそうですよ。