◆押しの強さにモヤッ
最初のうちは学校のことなどで盛り上がることが楽しかった美恵さんですが、「たまに困った」のは、野菜のおすそ分けで連絡をもらい「今うちにもたくさんあるから」と断っても家まで持ってきたり、忙しくて遊びに行けないと話しても「ご飯を作ったから待ってる」と子を連れて遊びに来ることを強要されたり、向こうのペースにのまれること。
「押しの強い夫婦だなと思っていました。でも、好意で野菜を分けようとしてくれるのもわかるし、むげに断るのが申し訳なくて、本当はいらないけれどお礼を言って受け取ることがよくありましたね」
そんな美恵さんの気遣いを知ってか知らずか、ご夫婦はそれからも「余っているから」とノートをくれるなど、一方的な関わりを続けていました。
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◆ゴミ袋を渡されてア然、中身は?
ある日、ご夫婦に「遊びに来ない?」と誘われた美恵さんは手土産を持って向かいました。
「その少し前に『買いすぎたから』とお菓子をいただいていて、お礼をしたかったのでちょうどよかったとそのときは思いました。もらいっぱなしでは申し訳ないし、うちはあげるものなどないから、それまでの感謝もこめてちょっと高めのお菓子を買っていきました」
美恵さんが部屋に入ると、リビングにはたくさんのゴミ袋が置かれていてびっくりします。
どうしたのか聞いてみると「明日、不燃物で捨てるものなの」と言われ、納得してソファに座ったらすぐに奥さんが袋の一つを美恵さんの前に持ってきました。
何だろうと見ていたら、「これ、あげる」と言われたので開いてみると、なかには焦げたフライパンに使い古しのおもちゃのブロックが。