上海のクラブで落としたダイヤがあっちこっちにはじかれるのを必死に追うインディのユーモアあふれるドタバタ、飛行機から脱出してヒマラヤ山脈を滑り落ちたボートが川を下ってインドにたどり着くといった無茶苦茶な場面、罠を外すために虫塗れになりながら解除スイッチを押すケイト・キャプショーの熱演……(頑張りすぎ!)。
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洗脳されたインディが悪い顔になってウィリーをいけにえに捧げようとするシーンは「ダークサイドに落ちたハン・ソロ」みたいで『スター・ウォーズ』のパロディかな?(ここの「悪魔の血」を飲まされる場面は、のちに日本中を震撼させるテロを起こしたオウム真理教が、信者に教祖の血液入りの液体を飲ませていた「血のイニシエーション」を想像させる。事件後にこれらの行為が報道された時、「あっコレ『魔宮の伝説』で観たやつだ!」と思ったもの。カルト教団を描いた映画が、現実のカルト教団に影響を与えるとは……スピルバーグ、おそるべし!)
トロッコの追いかけっこ、吊り橋でのクライマックスなど、どこを切っても見せ場しかない!
こうして娯楽映画として見せ場だらけとなった『魔宮の伝説』だが、厳しい評価も受けた。物語のトーンがなぜか暗めなのだ。