その日の夜、暗殺者に命を狙われたインディはウィリーの部屋の隠し通路を見つけ、罠を掻い潜り邪教集団の根拠地を発見する。そこでは巨魁の司祭モラ・ラム(アムリーシュ・プリー)が片手で人間の心臓をえぐり取り、カーリー神にそれを捧げ、子供たちは宝石の発掘に駆り出されていた。

 捕まってしまったインディは司祭によって「悪魔の血」を飲まされ、洗脳されてしまう。司祭の言いなりにされたインディはウィリーをいけにえとして溶岩の海に落とそうとするのであった。

『レイダース/失われた聖櫃《アーク》』のヒットを受けて製作された続編だが、1作目の時点で原案のジョージ・ルーカスは3部作にする構想を立てており、盟友スピルバーグにも伝えていた。

 スピルバーグはパラマウント・ピクチャーズから予算の超過やスケジュールを守ることを絶対条件にされていたため、『レイダース』では色んなアイデアを封印せざるを得なかった。なので本作では前回使わなかったアイデアを盛り込むことに成功。「息も尽かせぬ面白さ」と表現された1作目に匹敵する、これ全編見せ場だらけの映画だ。