巳之助が担うのは、64代天皇・円融天皇。道長の姉・詮子(吉田羊)が入内し、懐仁(後の一条天皇)をもうける。道長の父・兼家(段田安則)は、孫の懐仁を1日でも早く天皇とし、外祖父として権力を握ろうとし、譲位を勧められた円融天皇は悩むことになる。

 「歌舞伎界の諸先輩方・仲間たちも数多く出演されている大河ドラマに初めて出演させてただけることになり、とてもうれしく思っております」と大河ドラマ初出演を喜ぶ巳之助は、「私が日頃立たせていただいている歌舞伎の舞台をはじめとして、物語の中の天皇というのは時代の象徴として描かれることが多いように思います。しかし、歴代天皇お一人お一人に当然のことながら1人の人間としての人生・ドラマがあったわけですし、今回脚本を読ませていただいてそういった部分に重点を置いて描かれる印象を受けました。人間としての円融天皇の姿を描き出せるよう精いっぱい務めたいと思います」と役柄への思いを伝える。