舞台となる京都に関しては、「私自身大阪出身ということもあり、京都は幼い頃からとても身近な存在でした。いまだに理由もなくフラッと立ち寄ることも多いですが、景色や建造物、漂う凛とした空気感に癒やされ、グッと気持ちを新たにしてもらえる、私にとってとても特別な場所。1000年前の京都は、どんな空気だったのだろうと妄想するだけで、ワクワクします。今回京都ロケもあるそうなので、そちらもとても楽しみです」と期待に胸を膨らませている。

 見上が扮(ふん)するのは、藤原道長(柄本佑)の長女・藤原彰子。幼いうちに一条天皇に入内し、定子と競う立場となる。紫式部(まひろ)は才を見込まれ、彰子のもとに宮中女房として出仕する。彰子は、一条天皇にふさわしい妃になろうと努力を重ねる。

 演じる彰子については、「かわいらしい姫の頃入内し、87歳まで生きて、政治上のゴッドマザーとも呼ばれる存在になっていった人物です。時には父親の意見にも反対し、紫式部とは師弟関係を超えて友情に近いものを築きました。優しさと誠実さを持ち合わせた、聡明な女性という印象です」と紹介し、「1000年前の空気を感じながら精いっぱい演じられたらと思います。大石先生の紡いだ言葉を、素晴らしいキャストの皆さまと交わせる日が楽しみで仕方ありません」と撮影開始を心待ちにする。