3、育休明け退職5つの注意点!知らないと損する育児休業給付金や失業保険など手当も
実際に育休明けに退職する場合の注意点を各フェースごとにみていきましょう。また、育児休暇中は、「育児休業給付金」が支給されています。お金に関わる部分なので、損をしないようしっかりと制度を理解しておきましょう。退職後の失業保険などの各種手当についても同様です。
(1)パターン1:育休中に退職を申し出る場合
育休の途中で退職を申し出る場合、基本的にお金の面で損をします!
まず、退職を申し出た時点で「育児休業給付金」の支給が打ち切られ、社会保険料の免除が受けられなくなります。(ただし、支給済みの育休手当を返還する必要はない。)
通常、育休180日目まではこれまで受け取っていた賃金の67%、それ以降は50%の育休手当が受けとれますが、退職を申し出た時点で支給が停止され社会保険料の支払いも始まってしまうのです。
しかも、育休手当の日割りはありません!これは、「退職を申し出る日にちによって、1ヶ月分の育休手当をもらい損ねることがある」ということを意味します。例えば、育休がスタートした日が9月20日の場合、9月20日~10月19日、10月20日~11月19日…という1カ月単位で給付金が支給されます。
では、12月に退職を考える場合を例に、育休手当が「支給される場合」と「されない場合」をみていきましょう。
いかがでしょうか?退職日がたった1日ずれるだけで、1ヶ月分の育休手当をもらい損ねる事態が生じてしまいます。
育休途中で退職する場合は、
- 育児休業給付金(育休手当)が打ち切られる
- 社会保険料が免除されなくなる
- 支給済みの育休手当を返還する必要はないが育休手当の日割り支給はされない
など、お金の面で損をすることを覚えておきましょう。
(2)パターン2:育休明けを待って退職を申し出る場合
育休明けを待って退職を申し出る場合、お金の面で得をします!
【育休全て消化➡手続き上復職して有給消化】という方法をとれば、育休&有給を全て使い切ってから退職することができるのです。
しかし、この方法は会社にとっては迷惑!復帰するつもりで人事や仕事を割り振っていたにも関わらず、直前にその予定が全て吹き飛ぶためです。法的には問題ありませんが、会社に大きな損害を与えます。また、辞め方、伝え方によっては人としての信用を失いかねないので注意が必要です。
(3)パターン3:一旦職場復帰してから1ヶ月で退職を申し出る場合
育休明けに予定通り復職したものの、「子育てと仕事の両立が辛い。」「退職したい。」と思う人は少なくありません。実際、ワーママ生活は母子ともにとてもハードなため、「こんなはずじゃなかった!」という人は大勢いるのです。
実際に、日本は月給制が多いためか、復職前に「育休明け1ヶ月で退職しよう」と考える人は多いです。
育児と仕事の両立は経験しないと分からないことが多々あります。本当に辛い場合は正直に事情を話し退職を申し出ましょう。ただし、復職して数日で退職するのはマナー違反。たった数日では、ワーママ業に慣れることもできませんよね。有給休暇や看護休暇を使いながらでも良いと思うので、最低でも復帰して半年ほどは様子を見ることをおすすめします。
(4)パターン4:一旦職場復帰してから3ヶ月~半年で退職を申し出る場合
とりあえず3ヶ月~半年くらいは頑張ってみようと思うママも多いです。
3ヶ月~半年くらいだと、ちょうど保育園も慣れてくる頃。ママはそのまま今の園に在籍させて転職したいと考えるでしょう。
保育園の在園資格も確保できているため、転職先にその点はアピールできますし、子どもの体調不良や家庭との両立状況も説明できます。詳しくは、目次7で解説していますのでチェックしてみてください。
ただ、就職先が決まらないまま退職してしまうと、保育園から退所通知が送られてくる可能性があります。せっかく慣れてきた保育園や生活環境をまた変えるのは、小さい子どもには負担が大きいかもしれません。せっかく転職先が決まっても保育園生活もまた一からとなれば年齢に関わらず慣らし保育が必要になることも。
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「リアルミーキャリア」は時短求人に特化した転職エージェント。【育児をしながら働ける求人】しかなく、特に「時短正社員」の求人は他に類を見ないほど豊富です。他の転職サイトに比べその分求人数は少ないですが、大手転職サイトにはない時短求人が見つかると評判!ワーママは登録して損はありません。
(5)パターン5:失業手当(失業保険)をもらう場合
育休明けに退職する場合でも、条件を満たせば失業手当は支給されます。失業保険を受給している間は、世帯収入が補填されますので、この間に焦らずに転職活動することもできます。
失業手当(失業保険)の受給は原則離職日の翌日から1年間です。また、産休・育休で休業を取っていた場合は給付を延長できます。
妊娠・出産・育児(その他病気やケガも含む)を理由に継続して30日以上賃金の支払いを受けられない場合は、申請すれば受給期間の延長が可能です。最長で4年間延長することができますので、「今すぐは働けない」という方は、ハローワークで必ず延長申請をしておきましょう。
【失業保険をもらえる条件】
- 働ける状態であること、就職の意志があること
- 退職した日以前の2年間に被保険者期間が通算して12ヶ月以上あること
(6)番外編:退職前提の育休取得はNG!
先にお伝えした通り、育休は【復帰することが大前提】で取得する休暇です。最初から辞めることが分かっていながら、育休を取得することは絶対にしてはいけません。復帰する気がないのに育休を取得した場合、育児休業給付金の返金を求められるケースもあるため充分注意しましょう。
4、育休明けの退職&転職はハードルが多い!できれば一旦復職を
中には、「もともと嫌いな職場で復帰したくなくなった。この際転職したい!」と考えている人もいるかもしれませんが、育休明けの転職はそう簡単にはいきません。
(1)育休明けの退職&転職が大変な理由
- 時短勤務制度などが使えないケースが大半
- 保育園の内定が取り消されることがある
- 新たな環境でワーママをスタートする心労
など、お金の面以外にも様々なハードルがあります。
まず、時短勤務などの制度は、入社後1年未満の労働者は除外されるケースが大半です。育休明けに転職してしまうと、幼い我が子を抱え1番時短勤務を利用したい時期にそれができないという事態に陥ってしまいます。
また、育休取得後に転職してしまうと、自治体によっては保育園の内定が取り消されるケースもあります。これは、転職先の勤務時間や日数が保育園内定時と大きく変わり、保育園入所の「優先順位」がガクンと下がることがあるためです。
このように、育休明けの退職は簡単ではありません。特別な事情がある場合を除いては、転職活動は復帰後半年ほど経ち、落ち着いてから始めるのが良いでしょう。
(2)でも育休明けの退職&転職を諦める必要はなし
しかし、育休明けの退職や転職を諦める必要はありません。
子どもをまず大切に思う気持ちは愛情の証です。
実は今、ワーママ向けの転職エージェントは増えており、ママ達の働き方は無限に広がっています!
かけがえのない子育て期、心身供に疲れ果て「これ以上頑張り続けるのは無理かも…」となるくらいなら、思い切って新しい働き方を見つけましょう。
なかでも、「せっかくのキャリアを諦めたくないから迷っている…」というワーママにぜひ知ってほしいのが「リモートワーク」や「時短正社員」という働き方です
「時短正社員」 はワーママに人気の働き方。厚生労働省では「時短正社員」を以下のように定めています。
短時間正社員とは
引用:厚生労働省HP
○ 短時間正社員とは、他の正規型のフルタイムの労働者(※)と比較し、その所定労働時間(所定労働日数)が短い正規型の労働者であって、次のいずれにも該当する者である。
① 期間の定めのない労働契約を締結している者
② 時間当たりの基本給及び賞与・退職金等の算定方法等が同一事業所に雇用される同種のフルタイムの正規型の労働者と同等である者
※正規型のフルタイムの労働者:1日の所定労働時間が8時間程度で週5日勤務を基本とする、正規型の労働者
※企業内において、このような働き方を就業規則等に制度化することを指して、「短時間正社員制度」と呼んでいる。
「時短正社員」は、子育てや介護のために一時的に利用しているケースは多いですが、世の中には子供の年齢に関わらず、「時短正社員」として永続的に雇用されている方もいます。
「リアルミーキャリア」は、ワーママ向けの時短求人に特化した転職エージェント。
ここには、【育児をしながら働ける求人】しかありません。
特に「時短正社員」の求人は他に類を見ないほど豊富。
これは、リアルミーキャリアの企業努力の賜物。各企業にお願いし、地道に時短正社員求人を開拓してくれているお陰です。
その分、他の転職サイトに比べて求人数は少ないですが、大手転職サイトにはない時短求人が見つかると評判。
時短求人はママとしてのスケジュールが圧倒的に組みやすくなりますし、このポジションを受け入れている会社=ワーママの理解がある会社。ママの働きやすさはお墨付きです。ここで挙げたような心配も解消されますね。まずは登録して、どんな求人があるのかチェックしてみてください。
そのほか、育児中のアドバイザーが無料で相談にのってくれるので、登録して損はありません!
リアルミーキャリアで転職した人の声
時短正社員で転職に成功した人は人生の大きな変化を実感しています。特に小学校3年生くらいまでの子供がいる方は、日々の影響は大きいですよね。利用者の声をご紹介します。
9時から16時まで正社員として勤務中です。毎日が激変!子供ともゆっくり向き合えて心身ともに一気に楽に。夕食のおかずも1品増えました。
Aさん30代このまま前職にいてもマミートラックで出世も遅れるのは明らか。最初から時短ポジションとしての成果を求められるのでやりがいがあるし評価も公正。ありがたいです。
Bさん30代子供を長時間預ける罪悪感から解放された。今は過去を取り戻すかのように夕方以降、子供との時間を持つようにしています。
Cさん40代など、1〜2時間のカットで充実した毎日を過ごしている人がほとんど。面接などもリモート対応可の企業も多いので、なんとなくでも転職を意識している方はぜひ登録だけはしてみるのが良いでしょう。