育休明けは当然復帰するつもりだったけど、子どもの世話に追われてテンヤワンヤ…。このまま職場復帰して本当に大丈夫なのか不安になり、「退職」の二文字がチラついている人もいるでしょう。

そこで今回は「育休明けの退職」にフォーカス!

  • 退職日によって育児給付金の額は変わる
  • 失業保険(手当)はもらえる?
  • 育休中に退職すると保育園の内定が取り消されることがある
  • 育休後に転職すると「時短勤務制度」が使えない可能性が高い

など、知らないと損をするかもしれない情報を【5つのパターン別】にご紹介します!

育休明けの退職は一長一短。この記事をご一読頂ければ、その全てが理解できます!育休明けに転職を考えているママにおすすめのサービスもご紹介します。「育休を取得したものの、退職しようか迷っている」「自分では決めきれない!」このような人は、是非続きをお読み下さい。

1、育休取得後の退職は可能!

『PRIME』より引用
(画像=『PRIME』より引用)

育休を取得したのに、復帰せずに退職しても大丈夫なの?と不安になっている人もいるかもしれませんが、育休取得後に退職しても何ら問題はありません!

『PRIME』より引用
(画像= 平成30年度雇用均等基本調査,『PRIME』より引用)

育休取得後に復帰せず退職することは【労働者の権利】です。現に2018年度「育休後に退職した女性」は10.5%となっており、育休を取得した人のうち、100人中10人程は復帰することなく辞めていることが分かりますね。

ただし、育休は【復帰することが大前提】で取得する休暇です。復帰せずに退職しても法的な問題はありませんが、「マナーの観点」からみると決して褒められた行動ではありません。退職理由にもよりますが、職場の人の心証を害する可能性が高いです。

  • 育児休業給付金をもらっているのに、そのまま退職するなんて信じられない!
  • 少なからず職場の人間に負担を掛けているのが分かっていないの?

など、批判の声があがることもあるかもしれません。それでも育休取得後に退職する人が一定数いるのはなぜなのでしょうか?退職する人はどんな理由で辞めているのか?次の章で、体験談からその理由を見ていきましょう。

2、【体験談】育休取得後に退職を選んだ理由とは?

育休取得後、退職を選択した人の体験談をご紹介します。

著者名

息子は早産で、500gの「超低出生体重児」として生まれました。 急な出産だったため、私はとりあえず育休を取得。息子がどのように成長するか見当がつかなかったので、元気に成長したあかつきには「職場復帰したい!」と考えていたんです。
しかし、息子の入院生活は8か月にも及びました。水頭症などの合併症も患っていたため、退院後も訪問看護師の検診を定期的に受ける日々。感染症で再入院することも幾度となくありました。
そのため、育休から1年経った頃に、会社と相談して「復帰なしの退職」を選びました。復帰したい気持ちはありましたが、不安定な息子を抱えて仕事をするのは現実的ではありませんでした。
風の噂で聞いたのですが、職場の人の中には「復帰できる見込みもないのに、1年間も給付金をもらい続けるなんて図太い神経ね。」と、影口を言う人もいたそうです。気持ちは分かりますが、私のようにやむを得ない事情がある人がいることも分かって欲しいと思いました。(37歳・医療関係)

著者名

出産当初、1年間の育休を経て仕事復帰する予定でした。しかし、育休中の私に「保活問題」という大きな壁が立ちはだかりました。認可外・認証保育園を何十件もリサーチし、ほぼ全ての園にキャンセル待ちを掛けたのに、一向に決まりませんでした。
絶望感とイライラが募り、私の精神は限界に…。スヤスヤ眠る我が子を見ながら、「ここまでして育児と両立しながら働き続ける意味ってあるの?」という気持ちになり、退職の意向を会社に相談。会社側からは育児休業の延長を打診してもらえましたが、延長しても保育園が見つかる保証はないため、退職することを決めました。(36歳・保険会社)

著者名

産前は、産後即復帰を考えていたくらい仕事人間。しかし実際に生んでみると子どもは愛おしいし、育児も楽しくて1日1日が大切な日々。出産も子育てもやってみて分かったことが多すぎて、産前の予定や思惑なんてあっという間に一変しました。また、我が家は夫の仕事が忙しくワンオペで子育てするしかなく、私が子どもにきちんと寄り添わなければならない状況もあり、退職を選びました。産後の育児で、かけがえのない子育ての期間を後悔したくない気持ちもつのりました。職場にはご迷惑をかけてしまいましたが、育児に限らず、経験してみて分かることというのは当たり前にあって、その経験を元に選択肢があるのは当然なのではないでしょうか。逆に今後私が社会復帰した時には同じようなママさんを理解し、そういう状況にも臨機応変に対応できる社会人でありたいと思っています。(32歳・営業事務)

いかがでしょうか?「自己都合の退職」と言っても、やむを得ない事情や親としての思いを抱える人がいることが分かりましたね。

また、「育休取得後の退職」を快く思わない人がいることも明らかになりました。この記事をお読みの人に中には、もしかすると【極力職場に迷惑を変えないタイミング】で辞めたいと考えている人もいるでしょう。

そこで次では、育休取得後に退職する場合の【辞め時のパターン別注意点】をお伝えしていきます。知らないと損をする情報が満載なので、是非目次3以降も続けてお読み下さい。

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