日曜夜10時30分から放送されている『だが、情熱はある』(日本テレビ系)は、お笑いコンビ・オードリーの若林正恭(高橋海人)と南海キャンディーズの山里亮太(森本慎太郎)が主人公の実話を元にした青春ドラマである。

 二人は「たりないふたり」という漫才コンビとして、トークバラエティ番組『たりないふたり-山里亮太と若林正恭-』(日本テレビ系)に出演していた。物語はコロナ禍の2021年に行われた解散ライブ「明日のたりないふたり」の生配信の開始が描かれた後、二人が出会った2009年を経由し、若林が高校2年生、山里が高校3年生として別々の高校に通っていた1995年へと遡っていく。

 人としていろいろなことが“たりない”二人は、強いコンプレックスを抱えて生きていたが、その“たりなさ”が、やがて芸人としての武器へと変わっていく。だが、二人の青春は回り道の連続だった。