ロケット・ラクーンのオリジンとアダム・ウォーロックの登場を”今”描いたワケ

 可愛らしいアライグマがレーザー銃やバズーカを振り回す斬新さが人気を博したキャラクター、ロケット・ラクーン。それは、コミック版でも映画版でも同じだ。

 今作の中でキーポイントとなっているのは、シリーズの中で断片的に語られてきたロケットの過去だ。そして、ロケットが自分自身を改めて知るというオリジンを描いている。

 ロケットの初登場は70年代に出版された『Marvel Preview #7』。ロケットは宇宙を舞台としたミニシリーズや読み切り作品などを転々としたあと、映画の元にもなっている2008年版『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』から正式なメンバーとして活躍し始めた。ほかにも『Rocket』や『Rocket Raccoon and Groot』といったスピンオフコミックも定期的に出版されており、長年にわたり高い人気を誇っているキャラクター。

 そんなロケットのオリジンを描くということで、ロケットファン必見の作品となっていることは間違いないのだが、今作ではもうひとり重要なキャラクターが初登場を果たしている。