バフィー吉川の「For More Movie Please!」
第14回目は、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』をget ready for movie!

 2014年にスタートした映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズも、これでいったんの区切り。新たに設立される「DCスタジオ」の共同会長兼CEOに、同作の監督ジェームズ・ガンが就任したこともあり、ガンが手掛ける今シリーズは正真正銘の完結ということだ。

 しかし『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』というチーム自体が解体されたわけではなく、コミックと同じようにメンバーを入れ替えながら今後も宇宙に存在しているだけに、ロケット・ラクーンやグルートといったキャラクターたちは、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)が続く限り、今後もなんらかの形で登場してくるはず。

 また『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』という作品がMCUに与えた影響は大きく、地球上が舞台であったMCU内において、宇宙という概念を取り込むことに一役買ったシリーズでもある。それによって、圧倒的にMCUの世界観が拡張されたといえる。

 一度マーベルから離れていた時期もあったり、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)のような集合映画においては、ガンは製作総指揮とはされているものの、実質的にはその手から離れているだけに、その後の展開において、つじつまを合わせるのが難しい部分もあったかもしれない。だが、うまく馴染ませながらもガン独自の色も出すことに成功している。