また主人公のスター・ロードことピーター・クィルが80年代に地球から連れ去られたという設定から、80年代カルチャーを愛しており、たびたび80年代のドラマや音楽ネタが盛り込まれているという独特のおもしろさも加わった。キャラクター構造の面では、逆にコミック版シリーズにも影響を与えているほど。

 そのほかにも、登場するキャラクターが全員個性的で、その凸凹チームというコミック版をさらにコメディテイストに料理しすぎたような設定も、多くの人を魅了したに違いない。

 カルト映画監督として知られていたガンだが、このシリーズに携わったこと、またDC側の『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』(2021)やドラマ『ピースメーカー』などの影響もあり、“決して交わらない凸凹チームの大活躍”を描くのが得意な監督として世に印象付けたといえるだろう。

【ストーリー】
アベンジャーズの一員として世界を救った《ガーディアンズ》の、最後にして最大のお祭り騒ぎ!サノスとの戦いで最愛の恋人を失ったショックから立ち直れないピーターが率いるガーディアンズに、銀河を完璧な世界に作り変えようとする最凶の敵が現れ、ロケットは命を失う危機に…。大切な仲間の命を救うカギは、ロケットの過去に隠されていた。全銀河の運命とチームの存続を懸けた、最強の落ちこぼれチームvs最凶の完璧主義者の感動のラスト・バトルが今、始まる……。