現代の日本社会では、仕事と育児の両立はまだまだ難しいのが現状です。ワーママは様々なストレスや葛藤を抱えながら、綱渡りのような毎日を過ごしている人も少なくありません。

そこで今回は、ワーママ100人に聞いたアンケートを元に【子育てと仕事の両立で大変な8つのこと】をピックアップ。また、それらを解決する7つの”特効薬”もお伝えします。

さらに、子育てと両立しやすい職種やママ向けのキャリアカウンセリング、転職エージェントもご紹介していきますよ。

 

育児と仕事で板挟みになっているワーママさんに、役立つ情報を集めました!

この記事を読んで頂ければ、働く母としてキャリアの道筋がハッキリするはずです。

「育児もキャリアも諦めたくない!」、「母として働き方に悩んでいる。」

このような方は、是非続きをお読み下さい。


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1.子育てと仕事を両立しているワーママの割合

一昔前に比べて【働くママ=ワーママ】が増えたと言われていますが、具体的にどれくらの母親が仕事を持っているのでしょうか?

厚生労働省「平成30年度労働力調査結果の概要」によると、15歳以下の子どもを持つ女性のうち、就業している割合は約76.6%にのぼることが分かっています。

ちなみに、1980年代前半の日本における15歳以下の子を持つ母親の就業率は約40%となっており、現代と比べ随分低いことが分かります。

 

この数十年の間に、母親が働くのが当たり前の世の中に変化したのですね!

しかし、母親の社会進出に伴う”社会全体のサポート”は、未だ十分とは言えない状態です。

  • 育休復帰後のキャリアが不利
  • 待機児童問題
  • 育休中の収入が低い

など、様々な障壁がワーママの行く手を阻む状況が続いています。

 

テレワーク導入などが進んでいますが、子育てと仕事を両立しやすい環境づくりは十分と言えませんよね…。

次章では、子育てと仕事の両立で大変な8つのことを、ワーママ100人にアンケート調査した結果を元にお伝えします。アンケート結果から、働く母達の切実な悩みが見えてきました。

2.ワーママ100人にアンケート!子育てと仕事の両立で大変な8つのコト

以前ご紹介した、「2023最新!100人に聞いた子育て悩みランキングTOP10【育児ライフハック】で即解決!?」では、PRIME独自アンケートとインタビューで見えてきた”悩める母親達の本音”に迫りました。

『PRIME』より引用
(画像=PRIME|2023最新!100人に聞いた子育て悩みランキングTOP10【育児ライフハック】で即解決!?,『PRIME』より引用)

その結果、【仕事と育児の両立が難しい】という悩みは第6位にランクインしています。

今回は、このアンケート結果をもとに”子育てと仕事の両立で大変な8つのコト”を抽出しました。

(1)保育園からの呼び出し

保育園からの呼び出しは、ワーママの洗礼。子どもの急な発熱や体調不良で「お迎えコール」が鳴るのは、一度や二度ではないですよね。

  • 入園したばかりの頃はずっと体調不良!仕事どころではなかった。
  • 呼び出しはいつも突然。夫婦どちらが迎えに行くか?その日その日で決めておかないと大変です。
  • 迎えに行ってそのまま病院に行くために、普段から子どもの医療証と保険証を持ち歩いていた。。
  • 忙しい日に限って呼び出し。夫とも連絡がつかず、2時間ほど保育園で寝かせてもらったことがあります…。

など、保育園からの呼び出しに苦労している声が多く寄せられました。

アンケートに答えて頂いたワーママの中には、早退することで業務が滞らないようリモートワークで仕事を終わらせたり、早退続きで後ろめたい気持ちになり、お菓子を配ったというワーママもいました。

保育園からの呼び出しは、小さな子を抱えて働くママの負担になっていることは間違いありませんね。

(2)理想のキャリアを諦めた

子どもを産み、「理想のキャリアを諦めた…。」というワーママもいます。

  • 育休明けに不本意な異動を経験しました。あからさまなマミートラックに働く意欲が削がれています。
  • 育休中に新たな人員が補填されていて出る幕なし。私はいてもいなくても同じです…。
  • 簡単な仕事しか任せてもらえず疎外感がスゴイ。急なトラブルが発生しているのに「お先に失礼します。」と時短で帰る自分が歯痒い。
  • 残業できない。一人で仕事を回せない。この状況でどうやってキャリアアップすればいいの!?

など、子育てとキャリアの狭間でもがいているワーママが大勢います。

特に、育休前と育休後では仕事内容や待遇に違和感を覚える人も多く、「育休明けに戻る場所がなかった。」、「自分は職場のお荷物だ…。」など、キャリアに自信を持てなくなる人も少なくありません。

PRIMEでは、育休明けの働き方に悩む人向けの情報も多数発信しています。育休復帰後に成果をあげる方法なども紹介しているので、是非参考にして下さいね。

(3)とにかく時間が足りない!

育児と仕事の両立は時間との戦いです。

出勤前はバタバタ。帰宅後も慌ただしく夕食と入浴を済ませて寝かしつける。保育園からの呼び出しなどで、急な予定変更にも対応しなければいけません。

  • 時短勤務なので仕事に割ける時間が少ない。夜に子どもを寝かしつけてからパソコンを開くことも多いです
  • 夕飯を丁寧に作る時間がない。いつも一品料理で申し訳なく感じることも…。
  • 子どもを産んでから自分時間ゼロ。ヘアカラーは時間がかかるのでやめて、今は黒髪です。

など、多くのワーママが時間のなさに悩んでいるようです。

(4)常にイライラ!子どもに寛容になれない

「時間がない」という事実は母親を精神的に追い詰め、イライラを増幅させます。

  • 時間が足りずやるべき仕事が終わらないまま帰宅…。「早く寝かしつけよう!」と焦るほどイライラしてしまいます。
  • 仕事がおして保育園のお迎えに間に合わない!ダッシュしながら「なんで私がこんな目に!」と怒りすら湧いてきます。
  • 土日も何かと用事があってゆっくり休む時がない。精神的に疲れると子どもに優しくできません。「あっちいって!」と言ってしまい後悔することも多いです。

このような状況に追い込まれると、人は誰しもイライラし本来のパフォーマンスが発揮できません。

飲み物をこぼす、言うことを聞かない、きょうだい喧嘩をするなど、いつもなら何とも思わない些細な出来事でも、余裕がないと寛容さを忘れて怒鳴ってしまうこともあるでしょう。

子どもを強く叱ってしまった後に待っているのは、強烈な罪悪感なんてことも少なくないですよね。

(5)理想の子育てと現実のギャップに悩む

仕事をしていると、子どもとの時間が必然的に少なくなってしまいますよね。

  • 平日は夕食を食べさせて寝かしつけるだけで精一杯。
  • 子どものグズりやイヤイヤに向き合う余裕がない…。叱りつけてしまう。
  • 習い事をさせたくても平日は無理!

など、理想の子育てとのギャップに悩むワーママも多いです。

特に自分の母親が専業主婦だった場合、 自分が受けた”子育て”との差に悩むワーママも多いです。「母は沢山の料理を作ってくれたのに、自分はいつも惣菜ばかり。」など、母親と比較して凹んでしまう人もいるようです。

また、「子どもの甘えやイヤイヤは自分に原因があるのでは?」と思い詰めるワーママもいます。保育園ではしっかり者なのに、家に帰った途端甘えん坊で我儘に。「園では我慢してるんだな。」と感じつつも、それを受け止める余力はもはや残っていない…。子どもの寝顔をみて泣きながら「ごめんね。」と謝り、また慌ただしい朝を迎える。

残念ですが、これは多くの母親が経験している”日本人ワーママのデフォルト”かもしれません。

(6)疲労感がすごい

仕事と育児の両立は、心身共に疲れることばかりです。

  • 金曜の夜は疲労困憊。夕食を作る気力が残っていません。
  • 育児に無関心な夫をみるとイライラと同時にどっと疲れが…。私も働いてること忘れるなよ!
  • キラキラママのSNSを見ると、劣等感を感じてガックリきますね。盛り付けにこだわった”映えご飯”なんて、最後に作ったのいつだろう。

仕事の疲れ・育児の疲れ・劣等感・嫉妬心など、ワーママが疲れる原因は多方面に山積しています。

時間との戦いで物理的に疲れるのはもちろん、仕事と育児の両輪をうまく回すのは、精神的な疲労感も半端ではないのです。

(7)夫の協力が得られない

はい。でました。時代は令和ですが、未だに育児に非協力的な夫もいます。

  • うちの旦那はオムツ一枚変えたことがない。何度言っても無駄なので、もう諦めています。
  • 多趣味の夫は休日に一人で出かけます。残された私と子どもはいつも置いてけぼりです。
  • 激務なのは分かるけど、育児の相談くらいのれ!悩みを話しても「へー。大変だね。」で片づけられてしまうので、もう話すのをやめました。

読んでいる側が頭にくるような、”ヤバイ夫体験談”も多数あり!未だに【育児=母親】という考えがはびこっていることがうかがえます。

でも、50代女性のこんな体験談もありました。

”子どもが小さい頃、夫は育児にノータッチ。休日は部屋にこもって出てきませんでした。でも子ども達が成長した今、父子関係がかなり希薄で後悔している様子。「俺も子ども達と関わればよかった。」なんて呟いていましたが、後の祭りです。小さい頃のあんな可愛らしい笑顔を知らないなんて本当に可哀想。”

夫が子育てに非協力的なら、このような話をしてみるのも手かもしれませんね!