◆純愛のひとときが流れ始める

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4話より
 砂時計のくだりには、続きがある。第5話冒頭、橋の上でみちに向き合う新名が聞く。

「砂時計のどこを見ていましたか?」

 新名さん、ほんと質問好きだなぁ。第1話では、資料室で唐突にアインシュタインとモーツァルトについての問答があった。教養があるというか、雑学好きというか。ただこの人には、単に知識をひけらかす嫌味な感じが全然ない。

 すぐに応答できないみちに対して、「上の減っていく砂は過去、落ちていく真ん中は現在、下に溜まっていく砂は未来」と解説をし、再び、「どこを見てました?」と聞く。みちが悩みながら、「真ん中」と答えると、新名も喜んで同じだと言う。

 岩ちゃんの優しげな表情を見ていると、あぁ、これは間違いなく純愛のひとときが流れ始めたなとジワジワ感じるのだけれど、どうだろう。