◆珍しく地味な展開は、爆発の下準備か

 みちと誠が急接近したり、誠と結衣花が身体の関係を持ったりなど、各話ではこれまでは明確な“出来事”が起きていた本作。しかし、5話のラストにみちが誠に「もう会わない」宣言をしたこと以外は、大きな進展はない比較的地味な回だった。

 それでも結衣花にかつての恋人から連絡が来たり、みちと楓が初めて接触したりなど、今後の爆発のための下準備がなされている、ターニングポイントと呼べる回になった印象。4話ではエレベーター内で人知れず小指を絡め、5話では電話しながら壁越しに手を重ねるといった濃厚なやり取りに心が躍ったが、より大胆な絡みが繰り広げられるかもしれない。

 5話が落ち着いていたからこそ、今後はジェットコースターのような展開に期待したい。

<文/望月悠木>

【望月悠木】

フリーライター。主に政治経済、社会問題に関する記事の執筆を手がける。今、知るべき情報を多くの人に届けるため、日々活動を続けている。Twitter:@mochizukiyuuki