──推しからもらった光を照らし返すのではなく、別のところを照らす……!

石山:推しが光っていて、自分が鏡となって社会を照らす。照らす場所はそのときどきで違っているし、その光を受けた人たちはまた別の何かを照らすのかもしれません。だから楽しさを共有したいし、もっと知っていくことで鏡が増えていく感じがします。また別の視点で世界を捉えると、「あっちもこっちも綺麗! おもしろい!」と気付けるようになるというか。同時に、たとえば電線業界は女性の働ける役割が男性と比べて少ないのはどうしてだろうとか、エネルギー問題や、景観を扱う政治的文脈の問題とかも考えるようにしたいと思うようになりました。

電線愛好家・石山蓮華、推し=好きなものとつながり続けるためにの画像4