そして今期もっとも厳しい状況にあるのは日本テレビで、坂口健太郎×白山乃愛の土曜ドラマ『Dr.チョコレート』は視聴率で6位、TVerお気に入り登録者数で9位と中間層に位置付けているが、芳根京子×重岡大毅の水曜ドラマ『それってパクリですか?』は視聴率でワースト2位、お気に入り登録者数では16位。高橋海斗×森本慎太郎の日曜ドラマ『だが、情熱はある』は視聴率でワースト1位、お気に入り登録者数では12位とふるわない。一方で深夜帯の新枠「金曜ドラマDEEP」の第一弾となる稲森いずみ主演の『夫婦が壊れるとき』は配信で絶好調で、お気に入り登録者数で6位に。第5話放送後の5月9日時点でTVerでの累計再生数は1000万回を突破しており、深夜ドラマとしては異例の反響を得ているのが唯一の救いか。
TVerユーザーが必ずしもお気に入り登録をするわけではなく、お気に入り登録者数が多ければ多いほど再生数も多いかというと、必ずしもそうではないが、お気に入り登録者数は作品に対する「ファン」の数とも言え、再生数との相関関係は少なからずある。評価の高い小芝風花のテレビ朝日金曜ナイトドラマ『波よ聞いてくれ』が意外なほどお気に入り登録者数が少ない(21位)ことからも、作品の評価と結びつくものでは当然ないが、視聴率だけではなく、お気に入り登録者数から春ドラマをチェックしてみるのもいかがだろうか。