こうして見ると、橋本環奈×山田涼介(Hey! Say! JUMP)のTBS火曜ドラマ『王様に捧ぐ薬指』は、単純なお気に入り登録者数では『教場0』に10万人ほどの差をつけられて3位となっているものの、増加数では85万強と『教場0』より勢いがある。『教場0』はすでに週ごとの増加数が10万人を切っており、現在は前週比+4万人ほどだが、『王様に捧ぐ薬指』はまだ前週比+13万人ほど伸びているため、このまま推移していけば今月末には『王様に捧ぐ薬指』がお気に入り登録者数で『教場0』を抜く可能性も高い。

 なお、『教場0』のお気に入り登録者数が放送前から43.2万人と圧倒的に多かったのは、TVerの仕様上の部分も大きい。TVerではシリーズものは同一番組で括られるため、過去に放送されたスペシャルドラマ『教場』『教場II』で登録されていた数字がそのまま積み重なるのだ。そのため完全新作のドラマとはそもそもスタートが違う。

 その点を無視して、4月10日スタートの『教場0』と、4月23日スタートの福山雅治×大泉洋のTBS日曜劇場『ラストマンー全盲の捜査官ー』のお気に入り登録者数を比較し、「視聴率では『ラストマン』が上だが、TVerでは(お気に入り登録者数の多い)『教場0』が勝っている」という論調の記事がちらほら出ていたが、これがいかに雑な理屈であったかがわかるだろう。加えて、前述のとおりお気に入り登録者数は放送が始まってから大きく伸びていくものであり、『教場0』は『ラストマン』より放送が2週近く先行している利もある。『教場0』のほうがお気に入り登録者数が多くて当然なのだ。

 『ラストマン』は5月14日にようやく第4話の放送(『教場0』は15日に第6話の放送)を迎えるが、まだ前週比で+11万人ほどの伸びがあり、最終的に『教場0』のお気に入り登録者数を抜くことができるかも注目されるところだ。ちなみに『教場0』は見逃し配信の再生数に関する公式発表は出ていないが、『ラストマン』は第1話のTVer再生数が放送3日後に100万回再生、放送後7日で200万回再生を突破したことが発表されている。