◆話しにくい性の話題を語るキッカケになれば

 次にSNSの反響の中で気になった反応として「日本ではセックスレスをはじめ、性に関する悩みを話題にすることは避けられがちです。それでも、本作の感想と一緒に『実は私もセックスレスなんです』と自身の性の悩みも吐露する人が多かったことに驚きました。もちろん、匿名だから話せる部分もあるのでしょう」と口にする。

第4話より
「ドラマを介することで、これまで胸の中に閉じ込めていた悩みを発散しやすくなっているのかもしれません。そういう意味では、性にクローズドな空気感を変えるキッカケとして、本作が貢献できているのかな、と思うと大変嬉しいです」

 さらには「『私の友達の話なんだけど~』と自分の話を“架空の友達”の話にして、悩みを相談する人って結構いますよね。『陽一はあんなこと言ってたけどさ~』みたいに、口にしにくい話題のオブラートとしても本作を活用してほしいです」と提案した。