◆4人のモノローグはどう入れている?

 とはいえ、4人もモノローグがあるとごちゃごちゃしてしまいそうだが、このバランスはどのように調整しているのか。三竿氏は「それはもう本当に、台本を作る時にいつも悩んでます(笑)」と困り顔を浮かべる。

「モノローグを入れなくても芝居だけで心情が伝わる場合もありますので、その場合はモノローグを削ります。ただ、顔で笑って心で泣く、というシーンも少なくありません。そうなってくるとモノローグが必要になります。そこのバランスは本当に難しいです」

第4話より
 モノローグを入れるかどうかの判断基準としては「放送された時の映像を頭に浮かべて『いける!』と思えるかどうかで決めています。ただ、役者さんたちの演技が本当に素晴らしいので、モノローグを入れるべきかどうか、いつも悩んでいるんです(笑)」と語る。心理描写への意識がとても高いため、視聴者の心が揺れ動きやすいのかもしれない。