日本だけではなく、世界の競馬馬の中でイクイノックスという馬が最強といわれている。この馬の父親は北島三郎の持ち馬キタサンブラック。北島が北海道の牧場を訪れた時、キタサンブラックの目がどうしても気になるといって購入したといわれる。値段は格安の335万円だった。

 それが総獲得賞金約18億8000万円も稼いでくれたのである。さらに2017年に引退した後は種牡馬として、総額13億5000万円のシンジケートが組まれたのである。

 一方の北島本人は、2019年に両足の指を骨折した影響もあって車椅子生活だという。そのため36部屋あることで有名な八王子の豪邸ではなく、今は生活しやすい郊外のマンションで夫人と暮らしているそうだ。

 今年もキタサンブラックの子どもたちがクラシックを賑わせている。北島は歌手運にも馬の運にも恵まれた人である。

 さて、自分が通っているひいきのラーメン屋の主人が、現役バリバリの暴力団組長だと分かったら、あなたはどうするだろう。

 神戸市長田区といえば、阪神淡路大震災で甚大な被害をこうむったところだが、このラーメン屋「龍の髭」は、2016年5月に開店して、安くてうまいと評判だったという。

 そのラーメン屋から銃声が鳴り響いたのは4月22日の午前11時ごろ。殺害された店長は、暴力団組長という裏の顔を持っていたと文春が報じている。

 その名を余嶋学(57)という。六代目山口組の司忍(本名・篠田健市)組長の出身母体である弘道会の直系組織「湊興行」の組長を務めていた。

 前科前歴も多彩だったというが、自ら暴力団であることを誇示することはなかったという。

 彼は、やくざを辞めてラーメン屋に専念したいといっていたそうだが、それはかなわなかった。