◆「別の味」に触れたことで妻が恋しくなったのか
1話ではコーヒーを淹れながら「同じ味なのにどうして毎日飽きずに飲めるんだろう」と口にしていた陽一だが、キスまでとはいえ別の味に触れたことで、かつて愛してやまなかった味が恋しくなったのかもしれない。みちへの裏切りといえる行動ではあるが、セックスレス解消のキッカケになったことは事実であり、結果オーライと言えなくもないけど、やはり言えない。
心も身体も近づきつつあるように見える吉野家と、夫婦の距離のある新名家のコントラストが鮮明となり、余計に誠の辛さを際立たせるラストとなった。とはいえ、まだまだ第2話が終わっただけ。今後も二転三転する可能性が高いため、各夫婦だけでなく、結衣花という引っ掻き回し役がどう躍動するのかにも期待したい。
<文/望月悠木>
【望月悠木】
フリーライター。主に政治経済、社会問題に関する記事の執筆を手がける。今、知るべき情報を多くの人に届けるため、日々活動を続けている。Twitter:@mochizukiyuuki