で、レギュラー陣がほぼ固定されているのも相まって、オープニングが終わったあとのコーナーも、ゆるやかな変化は見られるものの大きな変動はあまりない。番組開始からしばらくは専門家が冷凍食品とかコンビニスイーツなどをランキングするVTRを見ることが中心だったように思うけれど、いつの間にか芸人たちによるロケのVTRの割合が多くなった(それ以上にオープニングの割合が増えたわけだが)。各曜日のロケ企画は複数あってそれらが週ごとに入れ変わっており(たとえば水曜であれば「見取り図の安くてウマくて○○な店」と「すゑひろがりずの最新東京見聞録」など)、そのあたりで週による変化はあったりもするのだけれど、いずれにせよ、現在その内容は各曜日でほぼ安定しているように見える。

 そんなオープニング後のコーナーも、マンネリ化に至らずにちゃんと面白かったりする。個人的には、月曜のぼる塾(あんり、きりやはるか、田辺智加)のロケが好きだ。彼女たちがお送りしているのは、スイーツを食べたり買い物をしたりといったロケ。17日には、ぼる塾の3人がスイーツ店をめぐる「ぼる塾の芸能界スイーツ部」、略してBGSが放送されていた。3人が今回訪れたのは、伊勢丹新宿店のデパ地下だ。

 ぼる塾の3人はいつものようにデパ地下を練り歩く。で、“スイーツ女王”として知られる田辺さんがお店の情報を紹介したりするのだけれど、このとき、はるかが田辺さんにじゃれるように絡み、田辺さんにうっとおしがられるという流れが恒例だ。無邪気なめんどくささを発揮するはるかと、それを絶妙に退ける田辺さん、そんな2人のしばしばどっちらけになりがちなやり取りを巧みにさばくあんり。そのトライアングルが面白い。はるかと田辺さんについていえば、尻尾を振って甘噛みし続ける子犬と、それをゆったりとした動きで退ける異種の大型動物の映像を見ているかのようだ(なお、さっきから田辺さんだけ「さん」づけしているが、基本的に芸能人の名前を記事で出すときは敬称略にするものの、田辺さんについては「さん」付けじゃないとむしろ違和感があるのでそう書かせてもらっている。「さかなクン」とか「デヴィ夫人」と同様に「田辺さん」までが芸名と考えたい)。

 たとえば、3人がスコーンの専門店を訪れたときのこと。田辺さんがクロテッドクリームというイギリス発祥のクリームの購入をおすすめした。この店のスコーンは生地にクロテッドクリームを使っているが、さらに追加して(“追いクロテッドクリーム”して)食べるとおいしいらしい。そんな田辺さんのおすすめからはじまる3人の会話。