そして、「二度と使うことのない情報」を取り扱う番組だけれど、もう一度自分でどこかで使いそうな情報は、なにげに「箱の中身はなんだろな?の起源は安倍晴明にあり」な気がする。

 放送がはじまってから2年を超えた『ラヴィット!』(TBS系)。昨年末にはゴールデンタイムに特番が放送され、この春からは1週間のオープニングのふりかえり+放送終了後の出演者のトークを収めた『夜明けのラヴィット!』(同前)の放送がはじまるなど、朝のバラエティ番組としての評価を固める動きが次々と打ち出されている。

 番組の顔であるMCの評価が、番組の評価とともに高まっているように見えるのも印象的だ。昨年のテレビ番組出演数のランキングで上位になるなど川島明(麒麟)の活躍はいわずもがなだが、田村真子アナウンサーもアナウンサーの好感度ランキングなどで名前が上位に挙がるようになっている。人と場の評価が相互に高まる好循環をなしているように見える。

 番組で印象的なのは、レギュラー出演者の顔ぶれがほとんど変わっていないことだ。2年ほど前にはじまったときにレギュラーだった面々は、その後もほぼ継続的に出演している。もちろん、アイドルが期間限定レギュラーとしてシーズンごとに出演したり、男性ブランコやモグライダー、コットンなどこの2年間で注目されはじめた芸人が頻繁に出演したりといった変化はある。そのあたりが、平日に毎日放送しつつ番組の新鮮さを保つための“調整弁”になっているのかもしれないけれど、同じ帯のバラエティ番組としてよく引き合いに出される『笑っていいとも!』(フジテレビ系)と比べても、レギュラー陣の入れ替わりの少なさは明らかだ。