「全て独自の考察である」

 さて、そんな起源はともかくとして、ここからがより確からしい歴史。番組によれば、テレビではじめて「箱の中身はなんだろな?」が登場したのは1969年、読売テレビで放送されていたクイズ番組『まねまねバンバン』のワンコーナーだったという。当時のゲーム名は、すでに「箱の中身はなんだろな?」だったらしい。箱の中に入れられていたのは小ワニ、カラス、犬、アヒル、ネズミ、ヘビ、オオトカゲ、オオアリクイ、チンパンジーなど。基本的に動物が入れられていたようだ。なお、最初に箱の中に入れられたのはタコだという。

 その後、ワシントン条約の採択に伴い動物が箱に入れにくくなったり、女性アイドルに体験させてリアクションを楽しむものとして再び脚光をあびたりなど、「箱の中身はなんだろな?」にも栄枯盛衰があったらしい。また、2000年代になると、手ではなく足で触るものなど変わり種も現れ、「箱の中身はなんだろな?」も多様化してきたようだ。

 テレビではおなじみの「箱の中身はなんだろな?」。もちろん番組で示された“歴史”は「全て独自の考察」であり、誇張や脚色を割り引いて見なければいけないのだろうけれど、最初は箱のなかに結構大きめの動物が入れられていたことだとか、知らない事実なども出てきて面白い。歴史の光を当てると、あることが当たり前のもの、当たり前だったものにも別の姿が見えてくる。