さて、今や経団連というのは不要論すらあるが、次期経団連会長に誰が就任するのか、令和の財界総理にふさわしい経営者は誰かと、ポストがランキングをしている。

 1位は圧倒的にトヨタ会長の豊田章男だが、彼にその気があるかどうかはよくわからないようだ。

 2位にランクインしたのはDeNAの創業者の南場智子会長である。もし彼女が政界に先駆けて初の女性総理になれば、

「欧米に比べて日本は女性リーダーが非常に少ない。南場氏が経団連会長になれば、世界の日本経済に対する見方が一変する起爆剤になるはず」(ジャーナリスト・片山修)

 3位には、ファーストリテイリングの柳井正会長。4位にはソフトバンクグループの孫正義会長の名が上がるが、物めずらしくはない。

 私は10位にランクインしたニトリホールディングスの似鳥昭雄会長や、資本主義のもとで貧困をなくすとして起業したゼンショーホールディングスの小川賢太郎会長などが良いのではないかと個人的には思っている。ゼンショーは牛丼のすき家を有しているところだが、私はここの牛丼が週一回には食べたくなる。

 変わったところでは16位の京都大学の藤井聡教授だ。「経団連の最大の問題は消費税増税の推進。日銀総裁も学者だし、反対派の学者が良いと考えます」(森永卓郎)

 経団連という烏合の衆の集まりも、時代に追いついていけないということだろう。その典型がトヨタ自動車ではないのか。

 そんなところの人間を会長に祭り上げてもどうにもならない。そう私は思う。