今回の騒動の渦中のハリー・ベイリーは00年生まれの23歳。中学生の時にYouTubeにアップしたビヨンセの楽曲が本人の目にとまり、そのままデビューを果たした経歴を持つ。抜群の歌唱力はもちろん、その豊かな表現力でオーディションを突破し、アリエル役を射止めた。監督のロブ・マーシャルはのちのインタビューで彼女のことを、
「彼女には信じられないほどの強さと情熱、利口さと優しさ、そして喜びがあったんだ」と絶賛している。
19年の製作発表ののち世界中をコロナ禍が襲い、撮影は一時延期を余儀なくされた。それに伴い批判も一旦は下火へと転じたが、製作が再開となり予告編が公開された22年9月、再び「#NotMyAriel」がネット上を賑わせた。初めて実際の映像を観た反対派が再び批判の声をあげたのだ。
こうした状況の中で、世の中の状況を笑いで切り取るスタンダップコメディアンたちはこぞってネタにしてみせた。
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