4月21日より『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-』が公開中。本作はいわゆる“前編”であり、6月30日公開の“後編”である『決戦』へ物語が続く構成となっている。

前作を観ていなくても楽しめる親切設計に

 原作漫画は累計発行部数が7000万部を突破する社会現象級の超ヒット作。2021年公開の前作に当たる実写映画版はコロナ禍の逆風の中でも44億円を超える興行収入を記録しており、その評価も軒並み高い。

 今回の続編も『るろうに剣心』『ちはやふる』『キングダム』にならぶ、漫画の実写映画化の成功作として語られるであろう出来栄えであり、なるほど『東京リベンジャーズ』というコンテンツが強い支持を得る理由も改めてわかったのだ。

 しかも、今回はまるで劇場版『名探偵コナン』シリーズのように(前作に当たる)“物語の始まり”を紹介してくれるので、原作漫画を読んでいなくても、前作を観ていなくても楽しめる親切設計になっている。

 登場人物は多いが、それぞれが個性的なのですぐに覚えられるだろう。用語も、主人公が属する不良グループが「東京卍會(略してトーマン)」、敵対するグループが「芭流覇羅(バルハラ)」とだけ知っておけば問題ないはずなので、安心してご覧になってほしい。さらなる魅力を紹介していこう。