いつか子どもを産みたいと思っている働く女性は、仕事と育児の両立について、どのように考えているのでしょうか。

それを知るために、全国で保育所を運営しているライクグループが「出産と仕事に関する実態調査」としてアンケートを実施しました。見えてきたのは、多くの女性が産後も仕事に復帰したいと思っている一方で、産まれた子どもをどうするべきか不安に思っているという姿でした。
 
前後編にわたって、アンケート調査を紹介するとともに、ファイナンシャル・プランナー(FP)である筆者から心ばかりのアドバイスをさせていただければと思います。

アンケートの概要

アンケート概要は次の通りです。

  • 調査期間:2017年7月18日~2017年7月20 日
  • 対象人数:500人
  • 対象年齢:20~39 歳。現在働いており、将来子どもを産みたいと考えている女性
  • 調査方法:インターネット調査

産後も働きたい女性が8割超

アンケートの回答者は、20~39歳の、現在働いており、将来子どもを産みたいと考えている女性500人です。
 
「子どもを産んだ後、また働きたいかどうか?」と質問したところ、「強くそう思う」25.4%、「そう思う」30.4%、「どちらかと言うとそう思う」27.6%と、実に8割以上の女性が、働きたいと思っているという結果が出ました。

「どちらかと言うとそう思わない」9.4%、「そう思わない」3.8%、「全くそう思わない」3.4%という結果で、「産後、働きたいとは思わない人」は16.6%にとどまりました。

今や、「女性は産後も働く」という考え方が当り前となっているようです。

なぜ、女性たちは産後も働きたいのか?

では、なぜ産後も働きたいのでしょうか。

働く理由についての回答は、「金銭的に共働きでないと苦しいから」70.0%、「働くことが好きだから」32.6%でした。

その他、「暇だから」20.4%、「前職で働きがいを感じていたから」17.0%、「子供へ背中を見せるため」4.8%、「世間体」4.1%と続きます。

産後も働きたい女性へ、 FPより一言

生活のためばかりではなく、仕事に愛着を持って取り組めている女性が増えてきていることは素晴らしいですね。

ただその一方で、収入の大小にかかわらず、家計が心配という人が多いということも、今回のアンケートで明らかになりました。

「家計が心配」という気持ちを解決するために大切なことは、「何となく金銭的に苦しいから収入を増やそう」ではちょっと早とちり。

まず第一歩としてすべきことは、何にいくら足りないのかを冷静に計算することです。居住費や保険など、大きな固定費を見直すだけで、さほど困ることはなくなったという事例もありますよ。

また、お金も心も豊かに生活している人は、将来に渡るライフプランをしっかり持っていることが多いです。どんな人生や生活をおくりたいのか、そのためにどのくらい働けばよいのか、夫婦や家族で話し合ってみましょう。

後編は「産後の職場復帰」

後編では、産後の職場復帰に対する不安についてのアンケート調査をご紹介します。(続く)

文・深川美幸(ファイナンシャル・プランナー)/DAILY ANDS

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