――Z級になるとサメがハリボテになったり、陸にあがったり、幽霊になったり。

Ricky:大体、サメ映画がむちゃくちゃなことをするのは、経費削減の意味が大きいと思います。水中撮影は大変なので、予算が低くなるほど、海から陸に出始める。『ニンジャVSシャーク』も途中まで頑張ったけど、力尽きて……立派なB級作品です。

――サメ映画は、予算が潤沢ではないのに、わざわざ作りますよね。サメの何がそこまで人々を突き動かすんでしょう?

Ricky:ほんと、なんなんですかね?(笑)

――特にZ級サメ映画のファンは、日本人が多い説があります。同人誌文化と似てるのかな……。まずいい作品を見て、クリエイティビティを刺激されて、という。

Ricky:たしかに、『ジョーズ』という型があって、そこから派生してますもんね。まず『ジョーズ』のクオリティが高くなかったら、後年、ここまで多種多様な……変な作品も生まれなかったと思いますね。