実際、事務所内ではすでに混乱も起こっているようだ。

「ジャニーズJr.の人気ユニットであるHiHi Jetsから、猪狩蒼弥と作間龍斗が今月3日に放送された『川島明の芸能界(秘)通信簿』3時間スペシャル(フジテレビ系)に出演したのですが、猪狩のぶっちゃけ発言からは、ジャニーズJr.たちの混乱がうかがえました。猪狩はいきなり『いろいろ……あったじゃないですか? ジャニーズ事務所』などと切り込み、『僕ら社長3代も経験してるんですけど。何したらデビューできるの?みたいな』と、体制変更が続く中でどうすればデビューできるかわからないとの悩みを告白。『前はジャニーさんがデビューって言ったらデビューだったんですよ。でもそうじゃなくなって、誰かが(ひとりで決定権を持っている)ということではなくなった。兼ね合いというか、バランスというか』『今度ライブやります、こんな大きいところでやらせてもらいます……けど、それとデビュー(するかどうか)はまた別』と語っていました。先日から“22歳定年制”が導入されましたが、3月末で退所した中には、定年制に関係のない10代の退所者も目立ちました。ジャニーズJr.に対する新たな指針がまだ確立されておらず、先行き不透明な部分が大きかったからではないでしょうか。無論、カウアンらからの告発内容を考えれば、『ジャニーさんがデビューって言ったらデビュー』という状態は明らかに問題があったわけですが……」(前出・女性誌記者)

 今年1月に入ってから、菊池が退所者の名前をラジオで連呼したり、所属タレントが滝沢氏にエールを送ったりテレビで話す場面が増え、また退所者の映像をテレビで見られる機会も出てくるなど、明らかにこれまでの“締め付け”を緩めているように見えるジャニーズ事務所。一方、岡本カウアンの記者会見については、NHKが13日の夕方のニュースで2分にも満たない取り上げた方をしたのみで、民放各局は引き続きだんまりを決め込んでおり、ジャニーズ事務所がジャニー氏の疑惑について変わらずテレビメディアに睨みをきかせていることがうかがえるが、その裏で新体制構築を急いでいるのだろうか。