――打破のための秘策が今回は忍者だったと!
坂本 ですね(笑)。サメを軸にしながらも、サメ以外の部分でも楽しめるギミックとして忍者が登場します。もともとこの映画の企画自体が海外展開を狙ってスタートしていて、リアリティのある忍者よりも、エンターテイメント性の高い忍者の設定にしてあるので、忍術も使うし、血も飛び出します。自分が子どもの頃から大好きな『魔界転生』(81)や『伊賀忍法帖』(82)のような山田風太郎テイストの忍者の世界をイメージして作りました。
――呪文を唱えたり、エロスが溢れていたりする、魔人タイプの忍者ですね。今回、主人公の潮崎⼩太郎を演じている平野宏周さんは『ウルトラマンZ』で演じられたナツカワハルキとはひと味もふた味も違う、大人の乱暴な色気のようなものも感じられました。
坂本 平野くんはハルキのイメージが強く、他の作品でも、真面目で可愛い後輩のような役が多かった気がします。最初に台本を渡したときも、平野くん自身は、どこか頼りないけど好きな人のためには一生懸命頑張る信助の役になると思っていたみたいで、小太郎役だと伝えたらびっくりしていました。平野くんは身長もあるし、身体つきもガッシリしているので、小太郎のような悪漢役が見てみたかったんです。案の定、ばっちりハマりましたね。
逆に、西銘くんの可愛らしい愛されキャラが信助にはハマり役でしたね。『ゴースト』を撮っていたときも、西銘くんの人柄とお芝居には癒されていました。しかも、沖縄出身で海に慣れているところもこの作品にはプラスでしたね!
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