――特撮の経験がかなりプラスになったと! 逆に特撮とは違った部分はありましたか?
坂本 今作のアクションもチャレンジポイントの1つでした。「スーパー戦隊」ならアクロバティックな動きを多め、「仮面ライダー」ならパワフルな打撃中心など、作品によってアクションのテイストが変わります。今作は忍者アクションでしたし、流血描写もOKだったので、相手の急所を狙うことに心がけました。でもそれだけだと派手さが無くなってしまうので、さじ加減をどうするかもこだわりのポイントです。
あと、特撮作品ではありえない血の量にキャストたちみんなテンションが上がっていましたね(笑)。海中の撮影では波にもまれてスタッフ一同、変なテンションになっていましたし(笑)。
――サメ映画に付き物ではありますが、海中撮影もかなり大変だったのでは。
坂本 そうですね。もちろん海での撮影経験はあるのですが、水中での本格的な撮影はまた違いました。最初は海面が腰下辺りの浅いところで撮影していたのですが、浅いと波の影響を受けやすく、胸まで浸かる深さのほうが波は安定するとライフガードの方に教えてもらい、スタッフみんなライフジャケットを装着して、海に入りました。衣装部やメイク部もビニール袋に道具を詰めて来てくれましたね。大きな波が来たらみんなで声をかけあってジャンプしながら撮影してました(笑)。
そういった自然や天候との戦いの中、スタッフも大変な撮影だったと思いますが、テンション高く楽しみながら参加していただき非常に助かりましたね。
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