――『妖獣奇譚』では『ウルトラマンZ』ファンにも嬉しい要素がありました。へビクラ隊長こと青柳尊哉さんが平野さん演じる小太郎に親しい役で出演されていて……。
坂本 そうなんですよ。青柳くんに「今回、平野くんが主役なので、隊長としてサポートしに来てよ」とお願いしたら、「もちろんですよ」と快諾してくれました。変身はしませんが、特撮ファンにもおすすめですね(笑)。
――他にも主演陣ですと、ヒロインの沙代を演じられた長野じゅりあさんもアクションがキレキレでしたね。
坂本 じゅりあちゃんは生粋の体育会系ですね。幼少の頃から空手をやっていて、世界一にもなっていますし、最近では女子プロレスラーとしても活動中で、すごくタフです。それに加えて性格もすごく明るいので、現場が明るくなりました。
実は今回の作品、アクションの多さや、コンパクトな撮影スケジュール的にも体力がないと乗り切れないと感じていました。ロケーションも海の中や山の奥などが多く、車両を停めてから、機材をみんなで担いで20~30分歩いて行く場所もあります。なので、「このチームなら大丈夫だろう」という体育会系のキャストを集めたんです。
『仮面ライダー電王』の(中村)優一くん、『ウルトラマン』シリーズのスーツアクターをしている岩田(栄慶)くんや、空手を得意とするアクション女優の(宮原)華音など、出演者の多くが特撮作品への出演経験があるのも、大きなプラスポイントでした。特撮作品に出ると、採石場や炎天下のコンクリで転がったり、CGなどで表現する“見えない敵”とのお芝居にも慣れています。このような仲間たちと一緒に作品が作れたことは本当によかったですね。
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