高岩&岩間とともに参加したトークパートでRyohuとYONCEはこんな言葉を残した。
「最初は同世代で路上ライブをやっているヤバいバンドがいることを噂で知って。直接会ったのは下北沢GARAGEでした。10年来の友達とステージに立っていることを誇りに思います」(Ryohu)
「最初は(Suchmosのメンバーである)TAIHEIと隼太(小杉隼太/HSU)からヤベえバンドを始めたって聞いて。一平くんにはSuchmosのサポートでドラムを叩いてもらったこともありました。それ以来、時が経ってまたこうやって一緒にやれてうれしいし、兄弟バンドのおめでたい場に呼んでもらえてありがたいです」(YONCE)
「Bebop Kagefumi」のイントロが鳴り登場したODD Foot WorksのPecoriは、原曲よりもグッとレアグルーヴ度が増したサウンドを浴びながら活き活きとステージ上で躍動。SNB.バンドによってメロウジャズなフィーリングで再解釈された「KAMISAMA」を終えると、Pecoriは高岩&岩間を呼び込み「デパ地下」を3MCでコラボレーション。Pecoriはそのままエクスクルーシブで用意したヴァースをスピットし、喝采を浴びた。
さらに「デパ地下」の終盤でマイクを受け継いだのが、HUNGERだ。オリジナルのフリースタイル然としたヴァースをキックし曲を締めくくってみせた。仙台をレペゼンするラッパーとして、東日本大震災から12年にあたる前日の3月11日に仙台市立荒浜小学校でライブを行ったHUNGERは「東北に縁のあるバンド、SANABAGUN.(高岩が岩手県宮古市、岩間が青森県三沢市出身)。その関係性も踏まえて一緒にやってもらいたい曲があります」と語り、高岩とともに「聞こえるよ」を紡いだ。
そこから、「リハで急遽やろうと決めた」という「雪の革命」をSNBバンドとのフリーセッションで響かせ、ラストの「屍を越えて」まで、会場にいるすべての個々人と心の声で対話するようなパフォーマンスを見せてくれた。
最後のゲストボーカルとして登場したのは、小出祐介。開口一番「こんなにカッコいいバンドを10年も続けてくれて本当にありがとうございます!(オーディエンスに向かって)10年間、サナバを支えてくれて本当にありがとうございます!みなさんがいるからこそカッコいいサナバがいると思います」と語り、「The Cut」へ。オリジナルバージョンではRHYMESTERをフィーチャリングした「The Cut」のラップパートを、小出&岩間バージョンで披露。鋭く跳ねる小出のフロウと岩間のタイトなラップが刺激的に交差した。