――大悟さんはそのコンセプトを最初から理解されていましたか?
冨田:最初、僕が大悟さんのところへ企画打ち合わせに行って、お伝えしたんです。「ポポが主役でやりたいです。ヤギがずっと草を食べていたそうだったら、食べさせてあげてください。こっちに行けば民家があったとしても、ヤギが違うほうへ行っちゃったら、そっちに行ってください。強引には連れて行かないでください」って。大悟さんからも「絶対、そのほうがいいよな」というお答えがあって、その共通認識のもとに番組が始まったんですね。
ゲストの方が手応えを感じないのは、「自分が何か活躍しなきゃいけない」という気持ちで臨んでるからかもしれないですね。だけど、『ヤギと大悟』的にはそこの活躍を特に望んでいるわけではなくて。ヤギを通してゲストの井ノ原さんが活躍したらそれはそれでおもしろい結果ですし、基本は、ヤギがいかに自由に活躍するかで僕らはロケをしています。そこのちょっとしたズレを楽しむというか。
――ということは、大悟さんの「手応えなんてある訳ねぇ」という発言は、確信犯で口にしていたんですかね……?
冨田:かもしれないですね(笑)。
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