――ちなみに、冨田さんが「この制作者は自分と同じ志を持ってるな」という方は、どなたがいらっしゃいますか? 

冨田:最近、SNSでも注目されていますけど、『ここにタイトルを入力』(フジテレビ系)を演出された原田和実さんです。初回のバイきんぐ・小峠(英二)さんが出ていらっしゃった、スタジオが2面のやつを見て……やっぱり、嫉妬はありますね。「うわあ、おもしろいなあ」と思って。あとは、作家で竹村(武司)さんがすごく好きです。竹村さんがやる作品には、毎回気持ちいい裏切り方をされるんです。「これはおもしろいな」と思う番組があると、ほぼ竹村さんが入っています(笑)。

 あと、『ヤギと大悟』に作家で入ってもらっている飯塚大悟さんもすごく熱量がある方ですね。飯塚さんは笑いに対してとても真摯で。もともと、飯塚さんとは『ぐるナイ』で出会ったんですが、会議で出す企画もおもしろいし、一緒に台本を詰めるときも波長が合って。だから、『ヤギと大悟』の企画が決まり、制作するにあたっては飯塚さんとやりたいなとお声がけしました。飯塚さんは僕より年下なんですけど、その仕事ぶりを尊敬しながら。そういう方たちからは、刺激を受けますよね。