多くの類似作も生み出した『ハロウィン』シリーズだが、『ハロウィン THE END』はマイケル・マイヤーズとローリーとの決着をはっきりと描いている。12歳のときに友達の家でオリジナル版『ハロウィン』を観て、気分が悪くなった体験を持つデヴィッド監督に、シリーズを自分の手で完結させた心境を尋ねた。

デヴィッド「長い旅を終えたような気分だね。オリジナル版は僕に強い衝撃を与え、ずっとそのことが頭から離れずにいたんだけど、僕自身がマイケル・マイヤーズの物語を終わらせることには興奮したよ。フィルムメーカーとしてのエゴも、そこには少しばかりあったかもしれないね。マイケル・マイヤーズとローリーの物語は今回で完結。でも、『ハロウィン』という物語はまた別の誰かの手によって続くかもしれないね」

 マイケル・マイヤーズが消えたとしても、ブギーマンが再び現れる可能性はありそうだ。

デヴィッド「ブギーマンが復活することは充分あるだろうね。邪悪なものの象徴としてブギーマンは存在したわけだけど、マイケル・マイヤーズが姿を消しても、彼が起こした事件の被害者たちのトラウマは完全には消えることはないと思う。マイケル・マイヤーズは物理的なフォルムを超越した存在になっていくんじゃないかな。現代の神としてマイケル・マイヤーズは多くの人の心の中に広がっていく。いろんな人たちに影響を与えながら、ブギーマンは生き続けていくことだろうね」