■岡田惠和(第20回受賞者)
「個人的な思い出ですが、僕がセカンドとかサブで連続ドラマの脚本を書いていた頃、制作会社で何時間も打ち合わせをしていた時に、三谷さんから『古畑任三郎』の第1話初校がFAXで送られてきて、読ませていただいたのですが、世の中にはすごい人もいるんだなぁと思ったのを覚えております。『鎌倉殿の13人』は、本当に大河のようでいて、人間の非常に小さいテリトリーをすごくダイナミックに描かれていて、本当に面白かったですし、お見事だなと思いました。遅すぎる受賞だとは思いますが、おめでとうございます」
■井上由美子(第25回受賞者)
「シナリオを読んでそうか、と思ったのは、画面ではやはり小栗旬さんらが演じるので、とてもスターに見えるのですが、台本で読むと、決して英雄ではない人たちがうごめいて、いろんなことを考えていて、そういう普通の人たちが実は歴史を動かしていたんだ、ということがとてもよく分かって、すごいなと心から思いました。私が好きなのは、26話の源頼朝の死の回で、ゴタゴタをコメディータッチで描きながら、でも人間の怖さも入っているというのが好きでした。もちろん最終回も素晴らしかったと思います。また4回目の大河も書いてください。よろしくお願いいたします」