【プロフィール】
三谷幸喜(みたに こうき)
1961年7月8日、東京都出身。日本大学芸術学部卒業。大学在学中の83年に旗揚げした劇団「東京サンシャインボーイズ」の作・演出を手掛ける。93年に「振り返れば奴がいる」(フジテレビ系)で連続テレビドラマの脚本家としてデビュー。続けて「古畑任三郎」「王様のレストラン」「総理と呼ばないで」(すべてフジテレビ系)など、数々の人気ドラマを発表。97年には映画「ラヂオの時間」で映画界にも進出し、「THE 有頂天ホテル」(2006年)、「ザ・マジックアワー」(08年)、「ステキな金縛り」(11年)などで、映画監督としても成功を収める。大河ドラマは「新選組!」(04年)、「真田丸」(16年)に続いて、「鎌倉殿の13人」が3本目の執筆となる。
【選考委員 コメント】
■池端俊策(第3回受賞者)
「1年間のオリジナル脚本で書かれた作品を審査するという向田邦子賞ですけれども、今年は年間を通して協議した結果、3本の作品に絞られました。三谷幸喜さんの大河ドラマ『鎌倉殿の13人』、西田征史さんの『石子と羽男-そんなことで訴えます?-』、櫻井剛さんの夜ドラ『あなたのブツがここに』の3作品です。今日皆と協議しまして、圧倒的に三谷さんの作品がスケールといい、人間の描き方といい、向田邦子賞に最もふさわしいのではないかという結論に至りました。歴史上の顔が見えない人物たちに、三谷さんが個性を与えている、現代に通じる軽快な言葉で人間を構築しているということで、見事な作品だという理由で選ばれました」