第41回向田邦子賞受賞/三谷幸喜(大河ドラマ「鎌倉殿の13人」)

 向田邦子賞委員会と東京ニュース通信社が主催する、優れた脚本作家に贈られる向田邦子賞の第41回選考会が4月4日に東京都内で行われ、2022年1月9日~12月18日に放送された、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(NHK総合ほか)の脚本を手掛けた三谷幸喜の受賞が決定した。

 授賞理由は「鎌倉時代初期の北条一門に華々しいヒーローはいない。歴史上に名はあるが顔は見えない。『鎌倉殿の13人』の三谷幸喜氏は、これらフツーの人々に個性ある表情と現代に通じる軽快な言葉を与え、北条義時をはじめ、その一族の人間くさい複雑な心理を見事に描いて、150年に及ぶ時代の礎を築くプロセスを喝破した。その手腕はさすがというほかない。向田邦子賞を贈る次第である」というものだった。