◆野鳥撮影には体力が大事

カワセミの背景に奥の桜の枝も入るよう、立ち位置を考えて撮りました
カワセミの背景に奥の桜の枝も入るよう、立ち位置を考えて撮りました
 基本的には、ミラーレス一眼カメラか、一眼レフカメラと焦点距離300mm以上の超望遠レンズを使って撮影します。ミラーレスの場合、撮影の音が静かなのがいいですね。スマホでも近くなら撮れないこともないのですが、満足な写真を撮ることは難しいです。野鳥撮影には、それなりの機材がやはり必要ですね。

 カワセミは桜の木の枝にとまることがあっても、とまりやすい花の咲いていない枝の方が好きで、花のない枝にとまると「なぜ、そちらに~」と悲鳴をあげたくなります。驚かさないように心の中で……ですけど。花がたくさん咲いている枝にとまってくれる場合もありますが、それはそれで、花の中にカワセミが隠れてしまうこともよくあります。

 だから、花や枝がカワセミに被らない絶妙な隙間から狙います。AF(オートフォーカス)だと上手くピントが合わないことが結構ありますから、MF(マニュアル)でピントを合わせましょう。この場合、AFロックボタンがあるカメラなら、ボタンを押すと合わせたいところにピントが合って便利です。

 三脚や一脚を使うと楽ですが、機動性を重視して私は基本的に手持ち撮影。ただ、それなりに重い超望遠レンズをかまえて「空気イス」状態だったり、中腰だったり、つま先立ちだったりと、苦しい態勢でシャッターチャンスを待ち続けなくていけない場合もよくあります。のんびり花を眺めるというより、ヨガや筋トレのような状況だったりします。野鳥撮影は体力が大事ですね。