哲学にもブームがある
知ることを楽しむという普遍的な学問とも言える哲学ですが、実はポップ・ソングのように、時代によって流行りがあります。もちろん古びたポップ・ソングが「懐メロ」として親しまれるように、ブームを過ぎた哲学が必ずしも無意味になってしまうわけではありません。
たとえば1980年代の日本では「ニューアカ」というブームがありました。当時まだ20代でありながら切れ味鋭い洞察力で世間を賑わせた思想家である浅田彰の登場をきっかけに、フーコー、ドゥルーズ、デリダなどフランス現代思想と呼ばれる哲学者たちの考えがどんどん日本語に翻訳されていきました。
現在も哲学ブームがあります。2010年代以降、「思弁的実在論」という哲学運動が各所で話題になっているのです。恐竜の化石をはじめとした人間誕生以前のものや、これから来るかもしれない人間絶滅後のことなど、人間が直接的にはアクセスできない事物に対してどのように考えるのか、ということが議論されています。
哲学を日常生活やビジネスに活かそう
書店に足を運べば大抵は人文書コーナーの一角に哲学書が置いてあります。もちろん著名な哲学者の本の中には、なかなか読み進めることが難しい内容のものがあるのも事実です。
しかし今ではほぼすべての哲学者について、やさしい入門書やわかりやすい解説書が出版されているため、こういった本を入り口にするのも一つの手です。
哲学は法学や経済学のような実学に比べて、役に立たないように見えるかもしれません。けれども偉大な哲学者たちが生涯を費やして残した思想に触れ、物事を別の角度から捉えてみることは、日常生活に新しい発見をもたらすとともに、ビジネスシーンでも思いもよらないアイデアを授けてくれるでしょう。
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